Léonard FUJITA ~藤田嗣治~

駅伝の走者たちから遅れること4日、この週末は箱根の山を訪ねてきました。
お目当ては、ポーラ美術館で開催されているレオナール・フジタ展。

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彼が創り出す人の肌の色、「素晴らしき乳白色」と呼ばれているのですって。
キャンバスに何度も塗り重ねた下地が、ガラスのようなつやつやとした質感と
独特の肌色をもたらす秘密。
試行錯誤を重ねた末に手に入れたそのsecretを、フジタは大事に大事に守ったそうです。

1958年から製作された連作で、子供たちが様々な職業人に扮したモチーフ「小さな職人たち」も、
今回たくさん展示されていました。
油彩画ながらタイルに見立てて描かれていて、当時フジタのアトリエの壁を飾っていたのだとか。
絵の中には、題名として「tailleur 仕立て屋」とか「poissonnier 魚屋」などとフランス語が
添えられているのですけど、中には「守銭奴 avare」や「意地悪 méchant」なんていう
それは職業??というものも含まれていて、なかなか面白い!

目が釣り上がってて、見方によってはちょっと怖いような、強がってるような、
怒ってるような?不思議な表情をしているフジタの子供たち。
あどけない、とは無縁な、しっかりした我を感じる。
なんとなくどこか、似た印象を持った子がいたよなぁ・・と記憶をたどって思い出したのは
岸田劉生の「麗子」ちゃんだったのですが、常設展の方へ回ったら、タイミング良くも
本物の「麗子像」がいてびっくり!!
モナリザ級の微笑をたたえる彼女を最後の1枚として、見学を終了したのでありました。

ポーラ美術館は、バランスの取れた気持ちの良い美術館で気に入ってます。
東京在住だと、日帰りにちょうどいい距離の箱根。
裏箱根、とも言える仙石の落ち着いた森の中にあって、多すぎず少なすぎずの展示点数。
自然光がたっぷり入る吹き抜けと、白い明るいカフェがあって。
ミュージアムショップのグッズも趣味が良くて、楽しめます。
山の空気を吸いがてらのお出掛けに、とってもお薦め出来る居心地の良い場所です。
箱根へ行かれたら、寄り道してみてください。

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by le-canard | 2012-01-08 23:22 | つれづれ | Comments(0)
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